仁王が笑うんじゃないかな【北九州後編】

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小倉駅の周りをちょっと行くと、縦横無尽のアーケード商店街に迷いこみます。
かなりの賑わいをみせていて、ぼーっとしていると道に迷ってしまうほど。
あとから調べて知ったことなのですが、
北九州の商店街群を南北に通る代表的な「魚町銀天街」は
「日本で初めて作られたアーケード商店街」なのだそうです。
※画像はクリック後「オリジナルサイズを表示」で拡大します。


完成は昭和26年(1951年)のことだそうで、*2
60年目のクリスマスを祝う横断幕が掲げられています。
そして!
目を見開いてよーくみてください。
我らが赤いパイプのニクいヤツが、きちんと右側に確認できます。
まっすぐ上まで伸びて、じつに清々しい佇まいです。


前置きが長くなってしまいました。


お店を見て歩くだけでも楽しい!
だけど送水口に注目するともっと楽しい!


そう、アーケードには、送水口が触手のように張り巡らされているのです。


  • 乳白色


やわらかさを感じる乳白色と立体的な「消火栓あり」。
側面にチラシを貼付けられて、すっかり商店街に溶け込んでいるご様子。
そしてやっぱり赤いランプが上部についています。



(興奮してぼけてしまいましたが…)下の管のほうが長く、うねっとした曲線が見所です。


  • 焦げ茶色


黒いさらしを巻いたような渋いひと。
ビニール傘を引っ掛けるのにおあつらえ向きな突起が妙ではありますが、かっこいいです。
下には蓋がありませんが、ゴミ箱の穴と間違えて飲み終わったスーパードリンクをつっこむ輩がいないことを願います。



被せてある蓋はまあるく、ポテッとしていて可愛らしさもあります。


  • まだら銀色


なんとなく「今っぽさ」を感じるのはメタリックだからでしょうか。



手書きの「乾」の字を見て、なぜかほっとした気持ちになりました。



右手奥にも送水口がいました。


  • 赤色


北九州の商店街を歩いていて、一番よく見かけた送水口は赤いパイプでした。
雑多な商店街においてもよく目立ちます。



一度塗りしかしてなくて、近づくと美容室スタジオベンツより色がかすんでいますが。。


  • 赤青灰


べったりと濃厚なレッド!
それと対峙する深く鮮やかなブルー!
両者を横から仲裁するようなグレーのなんかの管も地味ながら、この光景に一役買っています。


  • タコ


くすり屋とレストランタカヤマに割って入る、レトロな色合いのパイプ。
なんとなくタコの腕と吸盤を連想します。



口の淵が盛り上がっているところがたまりません。
何度か塗り重ねられたのであろう質感に、商店街と共にいる送水口の歴史を想像せずにはいられません。よね。





商店街ごとに送水口のデザインが違っていたので、今回だけでは見つけられなかったタイプもあったんじゃないかと思います。
北九州市小倉の商店街は、お店も送水口もバラエティに富んだ、活気のあるすてきな所でした。
機会があったらまた行きたい!


  • おまけ


目立たない…