不良(ワル)のいるところ
今回はついに、不良(ワル)の送水口を取り上げます。
不良(ワル)といえば、今までにも2回登場しているのですが【1】 【2】、まとめてご紹介するのは初めてです。
実は前回やろうと考えていたのですが、日曜日に新宿へ行く用事があったため、記事の予定を変更したのでした。
そして予想通り、新宿には「いい不良(ワル)」がいましたよ。
- 不良(ワル)1
「なに見とんじゃゴルァ!」と怒鳴ってきそうな送水口…。
首元のテープは半分剥がれ、蓋を留めるチェーンは片方だけ引っ掛けて、まるで喧嘩直後の乱れた衣服のようです。
上に貼られた“第三の目”のようなステッカーも、油断も隙もない感じがして怖いですね。
- 不良(ワル)2
送水口同士で、秘密の裏取引を試みている現場を押さえました。
スタンド型送水口がそっぽを向いているふりをして、人通りが少なくなった瞬間に、パイプ露出型送水口が隠し持っていたブツを素早く受け渡すのです。
- 不良(ワル)3
これは面白いですよ。
ここから見るとまじめな送水口に見えますが、それは世間を欺くためのフェイクなのです。
視点を少しずつ動かしてみましょう。
壁には何やらステッカーが貼られていたり、落書きがされていますね。
壁に1/3ほども埋まり込んで、奴は一体どういうつもりなのでしょう。
見てください!
最初は見えなかった反対側には、いかにもワルそうなステッカーがべたべたと貼られ、首輪までしています。
壁の下部にある小さな扉はなんでしょうか。
素人がうかつに手を出してはいけない、闇の世界への一方通行かもしれません。
真横から見た姿は、1枚目の写真から受ける印象とはまったく違います。
壁を隠れ蓑にして、品行方正な表の顔と、暗躍するための裏の顔を使い分けていたのです。
しかし奴も首輪をはめられ、決して自由の身ではありません。
- 不良(ワル)…じゃない1
せっかくの金色ボディなのに、ゴミが詰め込まれてしまった可哀想な送水口です。
そのティッシュで涙を拭いてあげたくなります。
- 不良(ワル)…じゃない2
今度こそ不良(ワル)かと思っておそるおそる近づいたら、単に鳥の糞を被っているだけの哀れな送水口でした。
最後の2つは不良(ワル)ではありませんが、いかにも繁華街ならではの姿です。
私は田舎もの故、血の気の多い都会が怖くてあまり進んでは出歩かないのですが、もっと勇気を出してじっくり探索していきたいですね、新宿。
- おまけ
一見ふつうの送水口です。
が。
あ!胸もとがはだけている!
こういったさりげない着崩し方も、なんとなく不良(ワル)っぽいです。
しかもたぶん親分クラスで、手下をここから操っているのでしょう。
そう思い込んで眺めてみると、割れた部分の色が柄シャツにも見えてきますよね。