送水口に幸あれ

昨年末、宇部の工場を観るために山口県へ訪れた翌日。 次の目的地へ向かうためのレンタカーを借りに一瞬だけ立ち寄った下関の漁港近くで、送水口がじっとしていた。 外壁が壊れている。 ここは立体駐車場の入り口で、左側にも車止めのスペースがあるので、 …

赤羽台団地の送水口

立て替えを目前に控えた赤羽台団地の見学ツアーに行ってきました!*1 *2 屋上に登らせてもらったり、室内や共同浴場なども見せてもらえたり、 スターハウスに入れてもらえたりと、すばらしいイベントでした。 そしてもちろん送水口も! これは立て替えのため…

晒し首

この形は初めて見たなーとあわてて撮った送水口。 手足を出せないように箱の中に入れられ頭だけ出している、拷問のような情景を連想してしまいます。 もちろん水責めですよね。 ですが見ようによっては、シャンプーとコンディショナーのボトルだとか、 1本ず…

夕日効果

別にいつも通り立ってるだけなのに、夕日のせいでものすごく意味ありげな悲しい情景になる。 定食屋のおばちゃんがサービスしてくれたカニクリームコロッケ、 床に落としちゃって悪いことしたなあ。 異様に中身が熱かったせいもあるんだけど、いいのよいいの…

にょろ

本屋さんに行ったら、もう年賀状の素材集が陳列されていました。 来年は巳年。 ヘビは好きなのでどんな年賀状を作ろうか、例年通りに消しゴムはんこで量産しようか、 ジャパンスネークセンターで撮ってきたリアルヘビ写真をあしらおうか、あれこれ考えていま…

春に咲く

先日「アクアマリンふくしま」へ旅行に行ってきました。 常磐線泉駅から15分程バスに乗り、さらに少し歩くのですが、 途中で花壇に咲いた送水口と出会いました。 ツツジのドームに佇む姿、とてもかわいらしいですね。 ささやかに色づく蓋のイエローが可憐で…

嵐のあと

爆弾低気圧と呼ばれた春の嵐、の次の日。 ん?飾りがついている。 風雨に打たれる送水口を見てられなくて、誰かが傘を置いていったんだね。 でも送水口は強いから、ほんとは傘なんてなくってもへっちゃらだよ。

仁王が笑うんじゃないかな【北九州後編】

*1 小倉駅の周りをちょっと行くと、縦横無尽のアーケード商店街に迷いこみます。 かなりの賑わいをみせていて、ぼーっとしていると道に迷ってしまうほど。 あとから調べて知ったことなのですが、 北九州の商店街群を南北に通る代表的な「魚町銀天街」は 「日…

年明けに昨年のことを振り返るとなにが笑うんだろう【北九州前編】

パカっ。あけました。おめでとうございます。昨年末のことになりますが、ドボクを愛で納める「ドボ年会」という催しに参加するため北九州へ行ってまいりました。というわけで、さっそく北九州で送水口探しですよ!*1 *2 ※画像はクリック後「オリジナルサイズ…

久々の更新ですが、ごきげんいかが?

年末の挨拶以降、半年以上ものあいだ年が明けなかった送水口ブログです。 しかし!明けない夜はない!あけましておめでとうございます。ブログの更新は滞っておりましたが、送水口への愛は変わらず、出かけるたびにちょこちょこと撮り溜めています。 これか…

肩書きで知る、送水口の新たな魅力

クリスマスも終わり、いよいよ年末の気配が迫って参りました。 拙ブログも、予定通り今回が年内最後の更新です。さて今回は、看板やポスターと一緒に並んだ送水口を取り上げていきます。 高価買取 この送水口はバイヤーでしょうか。 送水口が送水口を買う気…

クリスマスには、靴下にとっておきのプレゼントを

本日はクリスマスイヴです。 街中はきらきらと瞬き、人々はそわそわと落ち着かず、カップルは仲睦まじく寄り添い、子供はわくわくと目を輝かせる聖ジャパニーズクリスマス。 おいしいごちそう、楽しげな笑顔、そして待ちに待ったプレゼント! サンタさん、私…

猫も杓子もタクシーも走り回る今日この頃、意味もなく

師走…しわす…siwasu…483…。 残業に追われ、やっとのことで捻出したアフターセブンは忘年会には駆り出され、ストレスは溜まり、連日のアルコールで胃をやられ、そんな12月をいかがお過ごし出消火。(変換ママ) 忙しい年末だからこそ、意味のないことをして気を…

見れば見るほど味が出る

私は壁埋設型の、特にY字形の送水口が大好きです。 頭が丸くてかわいいし、金属の質感もよく分かるし、なによりも“平面の壁から大胆に飛び出ている違和感”がとても良いと思うからです。 なので、このブログでの取り上げる回数もだいぶ贔屓気味です。 しかし…

守ってあげるよ、いつまでも

「バリー!」 子供の頃、鬼ごっこをしていて捕まりそうになると、体の前で腕を交差させて「バリア」を発動させた経験をお持ちの方も多いと思います。 あれは別に物理的なバリアではなく、あくまでも観念的な、空想上の、あるいは大げさに曲解して形而上学的…

背伸びをしたら見えるもの

高い所が好きなのは 今日が小さく見えるから キンモクセイ - 同じ空の下で 歌詞 昨夜、学生時代から好きなキンモクセイ*1というバンドの曲を久しぶりに聴いて、一人センチメンタルな気分に陥っていた私です。 しかしここは送水口ブログなので、私の思い出を…

不良(ワル)のいるところ

今回はついに、不良(ワル)の送水口を取り上げます。 不良(ワル)といえば、今までにも2回登場しているのですが【1】 【2】、まとめてご紹介するのは初めてです。実は前回やろうと考えていたのですが、日曜日に新宿へ行く用事があったため、記事の予定を変更…

かばんにはまだ若干の余裕がございます

街はすっかりクリスマスムード。 もう年末かぁ、というぼやきがそこかしこから聞こえてきます。 ところでそろそろお歳暮の時期ですね。 もらって嬉しいお歳暮はなんですか? 洋生菓子の詰め合わせ? カニの缶詰? ワインセット? いやいや、ここは送水口のブ…

地面から首だけ出している……

「地面から首だけ出している……」とだけ書くと、すわ犬神か!のこぎり引きの刑か!と物騒な連想をしてしまいがちです。 しかしここは送水口ブログなので、地面から首だけ出している送水口の話をします。 平和ですね。 いい湯だな1 どうですか、この砂風呂満…

地味めな冬スタイルには情熱的な“アクセント色”をチョイスっ☆

今日は送水口のお洒落ごころ、赤い蓋について書いていきます。 真っ赤なワンポイント、かっこいいですよね。 大方の送水口は、本体と同じような金属の色で無難にまとめるところを、あえての赤い蓋です。 これなら雑多な街の中でもかなり目立ちますし、たぶん…

送水口は送水口のみで存在しているのではない

今回は設置状況がちょっと面白い送水口を見ていきたいと思います。 ネタがなくなってきたわけじゃあないですよ。 前からやろうと考えていたのですよ。 ほんとだよ、うそじゃないよ。 仕事中? 埋もれ送水口にならないように、きっちりと手入れがされています…

わたしのなまえは

今回は送水口に付けられたプレートのうち、赤い札ではなくその身に名前が刻まれたタイプのバリエーションをご紹介します。 「送水口」1 まずは一般的なプレートです。 文字の部分が掘り出され、手前に盛り上がっています。 緑青が輪郭を浮かび上がらせてい…

送水口と見せかけて

今回は送水口に似ているけど送水口ではないものを、取り上げてみたいと思います。 送水口のニセモノ…というのは送水口贔屓な観察側の言いがかりですが、写真を撮る時に騙された気分になったり、悩んだりするものがあることは事実です。 採水口1 送水口のす…

エピソード SO-315

ここは、とある都会のビルの影。 誰も気に留めない視界の外れ。 意識のはしっこ。 取りこぼされた夢と現実の漂流先にも、ささやかな物語があるのだ。 スパイ ザザッ...「こちらSO-315、繰り返す、こちらSO-315。今から敵地に潜入する」 物陰に潜み、じっくり…

花舞台

マンションへ赴くと、入り口辺りであじさいやつつじが植えられているのを目にします。 色とりどりの花壇が住民の心を和ませ、来客を華やかに迎えてくれるというわけです。 しかし花壇にあるのは植物だけではありません。 なんだかお分かりでしょうか? すぐ…

空から送水口を見てみよう

スタンド型送水口の一番可愛らしいところ、それは「頭」だと私は思っています。 まーんまるで、つるっつる。 思わず手を伸ばして、優しく撫でてあげたくなります。 よーしよし、よーしっし、わしゃわしゃわしゃわしゃ。 はい。 前回のおまけでは、下から見上…

それだけじゃない、おれたちの仕事は

聞いて下さいよ。 先ほど銀行へ行くために外出したらですね、電話をしているサラリーマンがいたのですが、なんと。 重たそうに膨らんだ鞄を、よりにもよってスタンド型送水口の上に置いていたのです。 インドでは大きな荷物を頭に乗せて運ぶそうですが、まさ…

どうせ恣意的なんだから

さて、3回に渡って送水口の形の分類をみてきました。 しかし最後の最後に、残っているのです。 前回も書きました。 どれとも分類できない、間の子たち。 普通の送水口を見慣れた後では、まさに異形のもの。 恐ろしいですよね、正体が分からないって。 しかし…

ビルの影にうねる

先日とあるイベントに参加した際、初めてお会いした方々から「送水口ブログの人!」と言っていただけたことが嬉しかった私が、週3回のペースでお送りしております。こんにちは。 地面から生えたスタンド型、レリーフみたいな壁埋設型と続けて紹介してきまし…

都会に埋もれたレリーフたち

本日は、壁に埋まっているタイプの送水口をご紹介。 ノーマルな送水口 にょきりと出たY字は、力強いカブトムシの角のよう。 しかし壁から出ているタイプとしては一般的な形です。 この手のスタイルの鑑賞ポイントは、丸いプレートに刻まれた名前。 書体や色…